ソウル取引先経営者・動向調査

「取引先のソウルの経営者がビジネスの共同経営の話を勧めてくるが、胡散臭いところがあるので人物調査をしてほしい」という依頼をされたのは、40代の現地の日本人経営者からです。日本人と韓国人が共同でビジネスを行うケースは近年珍しくありませんが、疎通がうまくいかずに終わってしまうことや、最悪詐欺などで騙されてしまう場合もあります。スタッフは、この社長の動向を追うことにしました。

ターゲットであるソウルの経営者の動向を追ったところ、他にも多くの日本人経営者に共同経営の話を持ちかけていたことがわかりました。何かあると踏んだ調査員は、過去にこの人物と取引を行なっていたという日本人経営者の話を聞き出すことができました。すると、驚くべき事実が明らかになりました。

ターゲットは過去この日本人男性に同じように共同ビジネスの話を持ちかけ、会社準備金として多額の金銭を要求し、男性がお金を支払ったところ、しばらく音信普通になってしまったそうです。

人伝てにこの男性を発見し、返金の要求に応じなかった為、裁判沙汰にすると申し出たところ、ようやく返金に応じたとのことでした。このように、日本人にうまい話を持ちかけ、準備金といった目的でお金をだまし取る事例が多発しています。依頼者さまには一部始終を伝え、今ではこの韓国人経営者とは縁は切ったとのことです。